「自分のパスワードが流出していないか心配」「パスワード漏洩の警告が表示された」「同じパスワードをいくつものサービスで使っているけれど大丈夫?」と、不安に感じることはないでしょうか。

パスワードは、メールやSNS、ネットショッピング、インターネットバンキングなど、多くのサービスで本人確認に利用されています。第三者に知られてしまうと、不正ログインやアカウントの乗っ取り、金銭的な被害などにつながる可能性があります。

ただし、パスワードの流出が疑われるからといって、必ずアカウントが不正利用されているわけではありません。大切なのは、確認できる情報を調べ、必要な場合に適切な対応を取ることです。

この記事では、2026年時点で利用できるパスワード漏洩の確認方法、GoogleやiPhoneのチェック機能、流出時の対処法、パスワードの使い回しによる危険性、安全な変更・管理方法まで、わかりやすく解説します。

パソコンとセキュリティをイメージしたパスワード漏洩・流出対策の写真

この記事でわかること

  • パスワード流出を確認する方法
  • Google・Chrome・iPhoneでの漏洩チェック手順
  • メールアドレスの流出を確認するサービス
  • パスワードが漏れた場合の具体的な対処法
  • 同じパスワードを使い回す危険性
  • パスワードを変更すべきタイミング
  • 安全なパスワードの作り方と管理方法
  • メールアドレスが漏洩した場合の注意点

パスワード流出は確認できる?まず知っておきたいこと

パスワードが流出しているかどうかは、GoogleやAppleが提供するチェック機能、情報漏洩の確認サービス、利用している企業の公式発表などから確認できる場合があります。

ただし、すべてのパスワード流出を一度に調べられるわけではありません。

確認サービスが把握しているのは、基本的に過去に発見・登録された情報漏洩などに関する情報です。

まだ発見されていない流出や、一般に公開されていない事案などは、確認できない場合があります。

つまり、チェック結果に問題が見つからなかったとしても、パスワードが絶対に安全であることを保証するものではありません。

パスワードはどのように流出する?

パスワードが第三者に知られる原因には、さまざまなものがあります。

  • 企業のシステムへの不正アクセス
  • 偽サイトにパスワードを入力するフィッシング詐欺
  • パソコンやスマートフォンのマルウェア感染
  • パスワードの不適切な管理や共有
  • サービスの設定ミスなどによる情報漏洩

また、過去に流出したIDとパスワードの組み合わせが、別のサービスへの不正ログインに悪用される場合もあります。

パスワードの漏洩と不正ログインは違う?

パスワードの漏洩とは、第三者がパスワードを知り得る状態になることです。

一方、不正ログインとは、本人の許可なく第三者がアカウントにログインすることを指します。

パスワードが漏洩していても、実際に不正ログインが行われているとは限りません。

しかし、悪用される可能性があるため、漏洩が確認された場合は早めの対応が重要です。

2026年のパスワード漏洩対策|IPAが案内する基本対応

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、2026年10月26日に「自分の個人情報等が漏えいした際の『対処』と『日頃の対策』」を公開しました。

この注意喚起では、IDやパスワードが漏洩した場合のリスクとして、ECサイトでの不正購入、インターネットバンキングでの不正送金、SNSでの身に覚えのない投稿などが挙げられています。

また、漏洩が確認された場合の対応として、次の内容が案内されています。

  • 漏洩したサービスのパスワードを速やかに変更する
  • 長く複雑なパスワードに変更する
  • 同じパスワードを利用しているほかのサービスでも変更する

さらに、日頃の対策として、多要素認証やパスキーの利用、フィッシングメールへの注意なども推奨されています。

パスワード漏洩の確認方法|まず試したい4つの方法

パスワード漏洩が心配な場合は、現在利用している端末やサービスの機能から確認してみましょう。

主な確認方法を紹介します。

1.Google パスワード マネージャーで確認する

Googleでは、保存したパスワードの安全性を確認するための「パスワード チェックアップ」が提供されています。

この機能では、次のような問題を確認できます。

  • データ侵害によって漏洩した可能性のあるパスワード
  • 推測されやすい安全性の低いパスワード
  • 複数のアカウントで使い回しているパスワード

パソコンのChromeでは、次の手順で確認できます。

  1. Google Chromeを開く
  2. 画面右上のメニューを開く
  3. 「パスワードと自動入力」を選択する
  4. 「Google パスワード マネージャー」を開く
  5. 「チェックアップ」を選択する

Googleアカウントに保存されているパスワードは、Google パスワード マネージャーのWeb画面から確認する方法もあります。

なお、このチェックは主にGoogle パスワード マネージャーに保存されている情報を対象とするため、すべてのサービスのパスワードが自動的に確認されるわけではありません。

2.Androidスマートフォンで確認する

Androidスマートフォンでも、Google パスワード マネージャーのチェック機能を利用できます。

Googleの案内では、Chromeから次のように操作します。

  1. AndroidスマートフォンでChromeを開く
  2. メニューから「設定」を開く
  3. 「自動入力とパスワード」を選択する
  4. 「Google パスワード マネージャー」を開く
  5. 「チェックアップ」を選択する

漏洩した可能性のあるパスワードなどが表示された場合は、案内に従って対応を確認しましょう。

設定画面の名称や表示場所は、アプリのバージョンなどによって異なる場合があります。

3.iPhoneのパスワードアプリで確認する

iPhoneには、保存したパスワードの安全性を確認する機能があります。

Appleによると、iOS 18以降では「パスワード」アプリを利用して、既知のデータ漏洩に含まれるパスワードや、使い回しているパスワードなどを確認できます。

基本的な手順は次のとおりです。

  1. iPhoneの「パスワード」アプリを開く
  2. 「セキュリティ」を選択する
  3. 安全性に関する警告がないか確認する
  4. 必要に応じて対象のアカウントを選択する
  5. 正規のサービスでパスワードを変更する

また、対応するiPhoneでは、設定から「漏洩の危険があるパスワードを検出」という機能の有効・無効を確認できます。

なお、iOS 17以前では、設定内の「パスワード」にあるセキュリティ関連の項目から確認する仕組みです。

4.情報漏洩の確認サービスを利用する

過去の情報漏洩に自分のメールアドレスが含まれているかを確認するサービスとして、「Have I Been Pwned」があります。

このサービスでは、把握しているデータ侵害の情報をもとに、メールアドレスが関連する漏洩データに含まれているかを確認できます。

また、Mozillaが提供する「Mozilla Monitor」でも、メールアドレスに関連する既知のデータ漏洩情報を確認できます。

ただし、これらのサービスでメールアドレスが見つかったからといって、必ず現在使用しているパスワードが漏れているとは限りません。

逆に、該当する情報が見つからなくても、すべての情報漏洩が存在しないことを証明するものではありません。

パスワード漏洩チェックを利用するときの注意点

パスワード漏洩を確認する際は、確認サイト自体の安全性にも注意が必要です。

不審なWebサイトに現在使用しているパスワードを入力すると、かえって認証情報を盗まれる危険があります。

GoogleやAppleなどの正規の機能を利用し、サービスの提供元を確認することが重要です。

また、メールやSMSで「パスワードが漏れています」と通知された場合も、リンクを安易に開かないようにしましょう。

確認が必要な場合は、メール内のリンクではなく、公式アプリや正規のWebサイトから確認してください。

では、実際にパスワードが漏洩していることがわかった場合、何から対応すべきなのでしょうか。単にパスワードを変更するだけでは、確認が不十分になる場合もあります。次のページで具体的な対処法を紹介します。